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zoom RSS 人によって捨てられた犬が人の命を救う

<<   作成日時 : 2014/08/28 21:05   >>

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 一刻も早い不明者の発見が待たれる中、災害救助犬も危険な現場で活動を行っています。


 広島市北部で起きた土砂災害の捜索現場では、多くの災害救助犬が活躍している。
 かつて捨て犬だった雑種の「夢之丞(ゆめのすけ)」(雄、3歳)もその一匹。

 殺処分寸前だったところをNPOスタッフに引き取られ、訓練を重ねてきた。
 初めての災害現場となった今回は、20日に押し潰された家屋から1人の遺体を見つけた。
 奇跡的に命を助けられた犬が人命救助を担っている。

 多数の死者、行方不明者が出た安佐南区八木地区で20日、ぬかるんだ地面の臭いを嗅ぎながら、夢之丞が勢いよく駆けていった。
 倒木に押し潰された民家のそばで立ち止まると、訴えかけるような表情でハンドラー(操作者)をじっと見つめた。
 「ここに人がいるかもしれない」。捜索隊が確認すると、中から男性の遺体が見つかった。

 2010年11月、生後3〜4カ月だった夢之丞は、広島県動物愛護センター(同県三原市)のガス室前にぽつんと置かれたケージの中でおびえていた。
 ガス室が満杯になり、殺処分が延期されたところだった。
 偶然センターを訪れていた、国外の紛争や災害の人道支援をしているNPO「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)のスタッフ、大西純子さんが腕に抱いた。
 すると自分の番が来たと直感したのか、小さな体が約30分間小刻みに震え続けたという。

 NPOスタッフは他にも数匹の子犬を引き取っていたが、夢之丞だけは人間を避けるように部屋の隅でじっと過ごすことが続いた。
 だが、スタッフが食事や睡眠を共にするなど心のケアをしながら訓練を始めると、徐々に打ち解けていった。
 訓練でも好奇心や粘り強さを発揮するようになり、昨冬には、雪山で行方不明者を捜索する訓練もクリアした。

 大西さんによると、初出動を終えた夢之丞は使命感に満ちあふれた表情に変わったという。
 被災地では今も、行方不明者が救出を待ち続けている。
 大西さんは「一刻も早く見つけてあげたい。命の大切さを知る夢之丞がその力になれれば」と話している。

 今回の災害では、23日までの4日間で延べ約80匹の救助犬が活動しているという。
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